塩尻の道祖神
道祖神さまは元来は疫病よけの神様だった。10月に神様達は揃って出雲の國へ集まることになっているが疫病神達は他の神様より少し遅れて12月8日に出発する。
その際に「のろいのメモ」を道祖神様に預け来年の2月8日には帰ってくるから絶対メモは見ないでね。と伝言をノコして出かけていく。
道祖神様は預かったメモをそっと覗いてしまった。そこには太郎の家には疫病だの次郎の家には泥棒だの書いてあった。
五穀豊穣を願う道祖神様はそんな物騒なメモを疫病神たちには返せないので1月14日の夜三九郎の中に投げ込んで焼いてしまった。
(塩尻の伝説と民話片丘編より)
今でも道祖神様は村の守り神さま。
だからお年寄り達は大切にお餅などをお供えしてお守りしているんですね。
これからも道ばたの道祖神様を忘れないようにしたいと思います。
道祖神分布図によると洗馬に多く分布しているのがわかる。
この辺りは江戸時代高遠藩の飛び地支配だったので石工が多かったのではないかと思う。当時石工日当は割と良かったのだそうだ。